NOGAMI は、現在準備中です。
2024/11/27 20:22
定番となりましたNOGAMIのねこたま皿・ママサイズ。
カレー皿サイズの器です。
約半年前から計画して、成形方法をタタラ成形から圧力鋳込み成形に変更しました!!
(↑子猫サイズと並べるとこんな感じ。横を測るとママ24cm、子猫17.7cm)
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技法について軽く説明しますと、
タタラ成形は、お皿の内側となる片面の石膏型を作り、たたら板状にした土を沿わせ、叩きながらフォルムにしていく技法です。
一枚ずつ型取って、その後高台を作ったりするので、ある程度の形の緩さと個々のかすかな差が生まれます。
使う陶土にもよりますが、白土の生地の色は何となく温かみのある白に見え、釉薬に陶器の特徴でもある貫入が入ります。
圧力鋳込み成形は、まず元になる器の石膏原型を作ります。いくつかの石膏の割り型で原型の全面を型取った鋳込み型をいくつか作り、型を重ね合わせて、小さな穴から圧力で泥漿を圧力で鋳込んで形を作る技法です。器の全面を型取ることによって、形の安定が生まれます。
磁土になるので釉薬との収縮率が近い為、貫入が入りにくい感じです。生地の色味は陶器より白めです。
それぞれ、作業面でも注意するところが異なりますが、どちらにせよアナログな陶磁器の世界。
綺麗に生地が抜ける型の抜き勾配、成形方法によっての土や泥の硬さの調節、型から生地を取り出す際も焦らず程よい硬さの時に。
形取った後の素焼きまでの色々な工程の中でも細やかな丁寧さが必要です。
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制作について色々と検討した結果、よりたくさんの方にニャンコライフを楽しんでもらいたい想いから、意を決して成形方法を変更しました。
いつもお世話になっている京陶さんのご協力の元、原型師さんに収縮率も計算された同じフォルムの石膏型を作ってもらい、生地を形にしてもらいました。本焼成して今までのタタラ成形の器と並べてみると、「すごい!!」というしかないサイズのフィット感。素晴らしい!!
今回からのママ皿のチャームポイントはお皿の裏面の肉球マークです。
作業の流れとしては、生土の段階で圧力鋳込みの成型上出る泥の射込み口跡にNOGAMIが作ったゆるゆる肉球の石膏のハンコを押してしっかり土を締めてもらいました。素焼きされた生地の肉球跡内に、釉薬が垂れて窯の中で棚板とお皿がくっついてしまわない程度に釉薬を塗り、その後も諸々作業を丁寧に重ねていき本焼成。
(↑お皿の裏面にも“隠れたお洒落”と思って、目を凝らしながら頑張って釉薬を塗っているところ。)
小さな浅い凹み跡に釉薬を程よく塗るのは意外と大変でしたが、焼き上がりの肉球マークはかなりかわいい!!!!満足度高し。
制作工程が増えましたが、こだわりは大切にしたいですね。
(↑お手製石膏ハンコと焼成後の肉球の色。マットなのだけど輝きもある良い茶色の釉薬です。)
ママ皿も磁器になりましたので、持った感じは土物より少し重めな感じで仕上がってます。
私は分厚めの生地が好きなので、ママ皿も厚めです。
ちょっとだけママ皿のお尻の辺りの縁を更に重ねやすくするため少し広げた形にしました。
今までのママ皿と共に使ってもらっても、違和感なく『猫の集会テーブルコーディネート』を楽しんでもらえると思います。
ぜひ、『ねこたま皿・ママサイズ』をファミリーの一員に☆
毎回、WEB更新時に出せる数は限られますが、これからも私の定番の器として制作していきますので、気長に待ってもらえると嬉しいです!!
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2024年は、あと2回WEB SHOPの更新をしたいと思ってます。
12月1日は抽選式。12月13日は先着式です。
NOGAMIの好みでママ皿2枚ペアにしていますが、皆様のお好みのペアが見つかればいいなぁと考えて色々な組み合わせにしています。
お楽しみに☆
NOGAMI